catune newsというチラシを約月一回発行しているのですが、今回4月号用に、9dwのリリースでお世話になった方のうち数人の方にコメントを頂きました。沢山の方から頂きたかったのですが、掲載スペースや時間の関係上で限られてしまいました。コメントを下さった方々へ、この場をお借りしてありがとうございました。
今回そんな中からレーベルオーナー兼pasadenaのフロントマンで活躍されているmao石本さんに頂いた、熱い!!コメントを掲載させて頂きます。
この時代に生み出される音楽は、それを意識している/しないに関わらず、無数の先達の数限りない作品の上に成り立っているという当たり前の事をともすればないがしろにしすぎている気がします。ある作品をとっかかりに「音楽」という深く広く長い川を遡っていく旅は、終わりが無い故に飽きる事が無い。リスナーに対してそのような探究心を喚起させられるだけのものが今どれだけ生み出されているのでしょうか。
そんな中届けられた9dwの新作"Self Titled"。
一聴して最初に感じたのは「リズムが黒い!」ということ。ポストロック以降のエディッタブルなリズムも随所に盛り込まれてはいるのですが、基調となっているのはあくまでもグルーヴィでねばっこいドラムとベースのコンビネーション。スライ、ファンカデリック、ZAPP、プリンスなどにも通じるファンクネスが愛情たっぷりに盛り込まれています。
次にサウンドのキャラクター。70年代のデッドな質感を再現したドラム、アナログシンセにしか出せないまとわりつくような空気感、ローズの鈴の音のようなタッチ、要所要所に配置されたエレクトロニカ以降を感じさせる電子音。これら古いものと新しいもののブレンド具合も絶妙です。
最後にソングライティング。コード進行やリフ、メロディからはラリーカールトン、ジョージベンソン、スティーリーダンといった往年のフュージョン、ブラックコンテンポラリー、AORへの尊敬と憧憬が溢れんばかりにこぼれ落ちてきます。
一曲の中に込められた己の愛するサウンドに対する膨大な情報量(=歴史)と、それを単なる懐古主義に終らせない為の拘りが凝縮されたプロダクション。
今僕は、同じミュージシャンとして、また一人のリスナーとして、音楽を作り、届けるという作業の奥深さと厳しさ、その果てに完成した作品を噛みしめられる至福の両方を何度も味わっている最中です。
イシモトサトシ(pasadena/mao)
お会いした時にも色々話して下さったのですが、いや、感動しました・・・こんなにじっくり作品を聴き込んで下さっていたなんて!ここまで書いて下さって、もう、コメントを超えて解説です。アルバムのライナーノーツにしようかと思いました(笑)他の方々のコメントも、リリースと同時に店頭などで配布されるcatune newsに掲載しておりますので、見かけたらチェックしてみて下さい。
2008年04月08日
熱いコメント
posted by catune at 23:08
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